カナダ短期留学報告

7月29日から8月12日まで2年~4年生までの希望者でカナダのバンクーバーに於いて短期留学を実施致しました。その様子を以下、ご報告致します。

【1日目】大勢の保護者の皆様に見送られて成田空港を離陸した後、約9時間のフライトでバンクーバー国際空港に到着致しました。

湿気がないため、気温が高くても日本よりと比べてかなり過ごしやすく、夜は10時頃まで外が明るいため、明日からも安全に帰宅することが出来ます。本日は空港から生徒たちがホストファミリー宅へ移動した後、日本からのお土産を差し上げて、自己紹介などを行う等のアイスブレイクをした後、語学学校迄の道順をホストファミリーと確認するなど明日からのスケジュールに向けて落ち着いて準備を行う一日となりました。明日月曜日からは午前中は語学学校で英語の授業、午後は各種英語を用いたアクティビティとなります。

【2日目】本日は午前中は語学学校でクラス分けテストとオリエンテーション・学生証発行を行いました。校内にいる人は生徒や先生を問わずに誰でも英語以外の言語を話すことが禁止されている学校であるため、今回の語学学校で学ぶことは、たくさん話してたくさん間違えることで自分の英語をより良いものとする絶好の機会です。

午後はバンクーバー屈指の人気ショッピングエリアであるグランビル・アイランドに行き、現地の高校生達と共に班に分かれて、エリア内で「スカベンジャー・ハント」を行いました。「スカベンジャー・ハント」とは与えられた課題を解決するためにその対象エリア内を調べることで答えを導き出すアクティビティです。今日はそれを英語で行いました。英語の練習となると共に、カナダの人々の食べるもの・夏休みの過ごし方も良く分かり、大変有意義な午後となりました。

(グランビル・アイランドの一角。ここのパブリックマーケットでは新鮮な魚・野菜・肉等を購入出来ることに加え、エリア内に100店以上の専門店が集結しています。)

(本日のスカベンジャー・ハントで生徒達に配布された課題です。)

(グランビル・アイランドから臨む景色はカナダの観光案内等でもお馴染みです。)

明日は午前中は語学学校で本格的に授業が始まり、午後はスタンレーパークでのエコ探究が予定されています。明日のスケジュールも楽しみに各生徒は家路につきました。

【3日目】本日朝より語学学校で本格的に英語の授業が始まりました。昨日のプレイスメントテストの結果によって10段階のクラスに分かれて受講をしています。先生により進め方は様々ですが、ペアワークやグループワークなどを行って、英語を使うということに重きが置かれています。(今回の語学学校は世界中からの留学生も多数在籍しているため、セキュリティの観点より生徒以外の人間が学内に入って授業風景の写真を撮影することは出来ません。校内の雰囲気が分かる写真を添付いたします。)

午後は北米屈指の広さと自然の豊かさを誇るスタンレーパークに行き、3つの班に分かれて英語でのエコツアーに参加しました。スタンレーパークは今年で開園130年を迎え、開園当時のカナダ総督のダービー・スタンレー16世にちなんで名づけられました。プログラムは大きく3部構成となっており、①森に親しむ ②湖の生態を知る ③ネイチャーハウス見学 です。

①は、森担当のガイドの方と共に森の中を歩き、木を用いたペアワークなどを通して、私たちが知らない身近な森の不思議について知的好奇心が高まる内容でした。

②では湖担当のガイドの方より水辺で、ビジュアル資料や実際の音に耳を傾ける等、私達の五感を最大限に活用する内容でした。

③のネイチャーハウス見学では本物の動物の剥製やスタンレーパークの歴史等の資料を通して各自が「人間と自然とはどうあるべきか」について考える良い機会となりました。

今日のツアーはオーダーメイドタイプであったため、ガイドの方々の使う英語も平易な単語で深い内容を表すものであり、明日以降の語学学校での授業に向けても良いお手本でした。

明日の午後はカナダ在住の日本人ビジネスマンのお話を拝聴する予定です。

【4日目】

(語学学校近くの様子です。ご覧のようにバンクーバー全体を通して、新旧の建物と自然のバランスが絶妙です。)

本日は午前中は通常通りに語学学校で英語の学習をした後、午後は語学学校よりバスに乗って10分程の場所にあるモントリオール銀行の支店を訪れました。

(モントリオール銀行までバスで向かいます。)

(モントリオール銀行の支店です。)

今回この銀行を訪れた目的はこちらで勤務をなさっている森 浩輝さんのお話を拝聴することでした。

(お話をなさる森さん)

森さんは大学を卒業後に日本の会社で勤務なさる一方、プロの歌手として大手レコード会社からCDをリリースした経歴もお持ちですが、約6年前にカナダにいらしてから語学学校で英語を学ばれる等した後にモントリオール銀行に入行なさいました。バンクーバー本店での窓口業務でトップセールスを記録したことが評価され、現職のfinancial services managerを務めていらっしゃいます。ちなみに約4万5千人のモントリオール銀行の総行員の中で日本人は森さんだけです。「海外で働くとはどういうことか。自分の力で人生を切り開くとはどういうことか。」を軸に森さんが日本人として海外で働いていて常に心掛けていること、日本とカナダの物の見方の違い等を生徒達に問いかけながら英語と日本語の両方でお話になりました。なお、森さんの上司である副支店長のディランさんも特別に同席して下さり、ディランさんご自身もどのように考えながら自分が今まで生きてきて、なぜ今、この銀行で働いているのか、年齢と共に自分の考えがどう変わったのか、を生徒達の質問を受けながらお話下さいました。

(生徒達と話すディランさんと森さん)

本日のプログラムも効果的な組み立てとなっており、森さんから生徒達に英語で「自分のユニークなところを話して下さい。」「自分の好きなことを話して下さい。」といったことを話すことが課せられ、自分自身について各自がブレインストーミングする良いきっかけとなりました。

その後、森さんよりいくつかのチャレンジ企画が課せられ、その中の一つは、生徒が、会場の上にある銀行の窓口に実際に50ドル・100ドルといったカナダ紙幣を持って行って英語で両替を依頼するというものもありました。

(銀行の窓口で英語で両替を依頼する生徒達)

プログラムの最後のチャレンジ企画としては森さんとディランさんに生徒達が多くの効果的な質問をすることが設定され、大変多くの質問が寄せられ、森さんとディランさんも関心なさっていました。

森さんのお話で印象的なこととしては、2点あり、①カナダでは、特に何か一つの物差しがあって全てを決めるのではなく、「普通じゃないということが普通」ということを各自が大切にして生きている

②その一方で森さんご自身は、当初、英語のネイティブではない自分が英語で銀行窓口業務をこなすことが当初はいかに大変だったかを引き合いに出しながら、困難に直面した時は徹底的に取り組む、ということでした。

本日のお話は現在、英語を学んでいる生徒たちに感銘を与えると共に新たなモチベーションアップにつながりました。改めまして貴重なお時間を割いて頂いた森さんとディランさんに御礼申し上げます。

※なお、明日木曜日の午後はA班がカナダの地元放送局(CBC)を、B班がスポーツの殿堂であるHall of Fameを訪れます。明後日金曜日の午後の訪問はその逆となりますので次回は土曜日(日本時間で日曜日)にホームページを更新致します。

【5・6日目】

この2日間は午前中の語学学校での授業を終えた後、午後はA班・B班に分かれてカナダ放送協会(CBC)のバンクーバー放送局と、BCプレイススタジアム(2010年バンクーバーオリンピックの開会式・閉会式会場)の見学ツアーに参加しました。どちらもガイドの方による英語でのツアーです。放送局では実際の報道番組で使われているスタジオも特別に入らせて頂き、BCプレイススタジアムは選手たちが普段使うロッカールーム内も特別に見学することが出来ました。放送局では秒単位で仕事をこなす職員の忙しさを目の当たりにし、ニュースの作られる過程がリアルに伝わってきました。BCプレイススタジアムではカナダのスポーツの殿堂博物館も見学することでさらにカナダという国自体への理解が深まりました。

※なお、土曜日から月曜日まで三連休となります。次回の更新は火曜日です。

【10日目】

本日は午前中の語学学校での授業を終えた後、午後は3人の英語ネイティヴスピーカーと共にバンクーバー近郊のリンキャニオンまでバスで移動してハイキングを楽しみました。生徒達は3つの班に分かれ、ネイティヴスピーカーも1人ずつつきました。見どころは吊り橋とトレッキングコース、そして川です。会話を楽しみながら静かな森の中で散策を満喫して、明日へのエネルギーを各自蓄えました。

【11日目】

本日は午前中の語学学校での授業を終えた後、徒歩で老人ホームを訪れました。生徒達はそこで入居者の皆さんに日本文化を披露しました。折り紙、千代紙等に日本語の文字を書く、英語版のラジオ体操をご紹介しました。英語と日本文化という2つのツールを用いてのコミュニケーションに生徒達も熱心に取り組んでいました。浴衣を着て参加をしてくれた生徒もおり、入居者の皆さんも大変喜んで下さいました。

【12日目】

本日は午前中に語学学校の授業を終えた後、バスで北米屈指の名門であるブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)のキャンパスを訪問しました。IBクラスの生徒は英語でのディベート、IBクラスではない生徒はオールイングリッシュのキャンパスツアーを行いました。ディベートではUBCの学生が司会進行として生徒たちがテーマに対して、賛成・反対に分かれて激論を戦わせ、キャンパスツアーはスカベンジャーハント形式となっており、生徒からの主体的な働きかけ・質問が必要となる内容でした。世界各国から学生が集まる壮大な規模の大学を直接訪問することで、生徒達にとって大変な刺激となった1日でした。

【13日目】

明日からの2日間は日本までの移動日のため、授業とアクティビティがある日としては本日が実質最終日です。午前中は語学学校の最終授業があり、各生徒は終了証を頂きました。午後は5班に分かれ、現地高校生が各班に1名ずつつき、オールイングリッシュでダウンタウン散策を行いました。地元を詳しく知っている現地高校生が各班違うルートで生徒を案内してくれ、話が弾みました。この2週間、電車やバスの公共交通機関で通学をしてきた生徒達ですが、地元の高校生と街を歩いてみることで新たな発見が多くある一日でした。明日は午前中に空港に向かい、カナダを出国、日本に向かいます。

【14・15日】

8月11日午後(現地時間)にバンクーバー国際空港を離陸し、8月12日夕刻に成田国際空港に無事到着致しました。今回の短期留学を通して各生徒に成長・変化があり、各自が自分自身、そして自国の文化を見つめ直す良い契機になったと思います。2学期以降の各自の更なる活躍に期待しています。最後になりましたが2週間このホームページ記事を御覧頂いた皆様に御礼申し上げます。引き続き厳しい夏の暑さが予想されますが、皆様くれぐれもご自愛下さい。