「世界中の人々や文化を理解、尊敬し、平和で豊かな国際社会の実現に貢献できるリーダーの育成」

開智学園 理事長  青木 徹

 

開智日本橋学園中学は、「世界中の人々や文化を理解、尊敬し、平和で豊かな国際社会の実現に貢献できるリーダーの育成」を学校の教育理念(学校のミッション)として掲げました。
このミッション(使命)を実現するためには6年間一貫して「創造的な学び」を通して、人間力を鍛える必要があります。そこで、次の4つの教育の柱を立てました。

第一が「探究型・協働型の授業」を中心としたアクティブラーニング(主体的、能動的学び)。
第二が国際標準の教育を取り入れた世界標準の学び。
第三がグローバル化に対応した科学的、実践的な英語教育。
第四が世界・日本のトップレベルの大学を目指す進学教育です。

さらに、新1年生からのクラス・コース編成を大きく3コースに分け、6年間を4年-2年と区切りました。クラス・コース編成は、世界の日本のトップレベルの大学を目指す、帰国生・インターナショナルスクール在籍生によるグローバル・リーディングコース(GLC)。主に国内で初等教育を受け当初は日本語をメインにしつつも、段階的に英語で他教科を学ぶことを目指すデュアル・ランゲージコース(DLC)。ハイレベルな探究型・創造型の授業を行い日本のトップレベルの大学を目指すリーディングコース(LC)です。どのクラスも30人程度の少人数クラス編成で、アクティブ・ラーニングを取り入れた学びが中心となります。

すべてのコースで、始めの4年間は中学校1年生から高校2年生までの内容をしっかり学びます。最後の2年間は「ハーバード、ケンブリッジ、東大、早慶・・・、6年あるから夢じゃない」を合言葉に、大学進学を目指して、高校までの学習の総まとめと大学進学指導を徹底して行うために、それまでの3コースを、DPコース、国立理系クラス、国立文系クラス、医学系クラス、私大文理系クラスに編成しなおし、志望大学合格に向けた本質的かつ効率的な学習を行います。

特に高校3年生は世界・日本のトップ大学を目指した高質な授業を行います。そのためには、このような指導のできる東大などを卒業した優秀な教員を中1から配属し、6年間かけて主体的に学び、能動的な学習のできる生徒を育てます。そして、高3では大学受験対策講座や大学進学に対応した夏期講習、冬期講習、入試直前対策を学校内ですべて行います。また海外大へ留学する資金援助として、ハーバード奨学金を学内で準備しています。

一方、開智で開発した5年間一貫して系統的・継続的に行う「探究型フィ―ルドワーク」は開智のものをバージョンアップして、中1は「磯のフィールドワーク」、中2は「森のフィールドワーク」、中3では「都市型探究フィールドワーク」を企画し、探究先を自分でアポイントを取り、高1はそれまでの探究を集大成させる「首都圏フィールドワーク」、高2は高1までの探究を英語の論文にして海外の大学に宿泊して、大学生とフィールドワークを行い、探究を英語でプレゼンテーションする「イギリスフィールドワーク」を行います。
このように、生徒一人ひとりが自分でテーマをきめ、疑問の発見、課題の解決のための実験、調査、研究の方法を見つけ、考察、整理、発表する「探究テーマ」の研究は、フィールドワークとリンクして5年間継続して行います。