世界中の人々や文化を理解・尊敬し、平和で豊かな国際社会の実現に貢献できるリーダーの育成

開智日本橋学園中学・高等学校

 校長 近藤 健志(こんどう けんじ)

本校は2015年4月に共学校の開智日本橋学園中学校として新たなスタートを切り、今年で9年目を迎えています。


開智日本橋学園の最大の特徴は、「生徒自らが活動する探究型の学び」にあります。これからの時代で活躍する生徒たちにとって重要なのは、既存の知識や技術を上手に活用する能力だけでなく、新しい技術を自ら創造・開発していくクリエイティブな発想力・行動力です。

また、急激に変化する社会に対応するために柔軟な思考力や課題解決力を持ち、生涯学習者として新しいスキルを一生学び続けるマインドセットも不可欠です。

これらは言われたことを正しくこなすことに主眼をおいた従来の教育では到底育むことはできません。

開智日本橋学園では、生徒たちが「自分で考え、判断し、主体的に行動する」ことを強く求めています。命令を忠実に実行するというだけでなく、自ら考え、判断することがとても大切です。
したがって、開智日本橋学園の学びは、教員から一方的に教わる受け身の学びでなく、能動的な学びに主眼を置いています。

教員のガイダンスのもと基礎知識や考え方を自ら学びます。探究型の授業・探究テーマ活動・フィールドワーク・哲学対話の授業等では、基礎知識を生かして自らの興味関心と関連させながら「主体的に学び」、「ディスカッションなどで知性を高め合い」、「プレゼンや論文等で自らの考えを発信」していきます。

また、今日の社会では必須といえる英語力育成に関しても、多数のネイティブ教員や海外経験の長いバイリンガル教員を配置して(現状教員の30%程度)、「使える英語教育」をモットーに実践的な英語教育を行っています。英語以外の科目の授業やホームルームも英語で行ったり、課外活動やフィールドワークでも「英語で」コミュニケーションを取る機会が多くあります。座学に終始せず、大学や社会に出た際に国内外で「英語を使って」活躍できる人材を養成する、インターナショナルスクールに近いシステムがあることも本校の大きな特徴です。

私たち開智日本橋学園の教員は一丸となって、これからの時代を生きる生徒たちにとって一番必要なことは何かを徹底的に考え抜き、本気で、そして楽しみながら生徒たちと目線を合わせて向き合っています。

 

そして、本校は国際バカロレア(IB)のMYPおよびDPの認定校となっており、IBを取り入れた教育を行っています。IBのMYPの教育プログラムは1〜4年次において:

LC(リーディングコース:当校のメインとなる探究コース)

DLC(デュアルランゲージコース:LCコースよりも「英語で」学ぶ授業が多いコース)

GLC(グローバルリーディングコース:1年次から「英語で」学べる英語力を持った生徒のためのコース)

の3つの全てのコースで実践されています。

IBの学びは、世界の教育学者や実践者の叡智を結集して構成した、最先端の教育カリキュラムです。グローバルな視点を念頭に置きつつ、多様なものの見方や考え方を学ぶカリキュラムが、教科毎に構成されています。さらに、学際的な学びも重視することで、生徒が実社会との結びつきも意識して学ぶことができ、学ぶことの意義を感じやすいカリキュラムとなっています。この教育の考え方は、まさに本校の目指す探究型の学びに他なりません。

本校の教育にIBのプログラムを取り入れることで、本校の指導理念である「生徒が自ら学ぶ探究型の学び」の効果が飛躍的に高められています。国際標準のプログラムであるIBは、海外の大学への進学の可能性を広げるものではありますが、探究ベースの深い学びを実践するという点では国内の大学への進学のみを考えている生徒たちにとっても大変効果のあるものといえます。単にテストのため、受験のための勉強でなく、一生使える本物の学力、そして一生学び続けるという強い意志を育んでいく―――これがIBを取り入れた開智日本橋学園の教育です。


開智日本橋学園では、「夢」ということばをとても大切にしています。何かを成し遂げたい、このような人になりたい、などの願望を強く持てば、それを何としてでも実現させようという気概、即ち「志」が生まれる。そしてそれが「挑戦」へとつながる。1つの「挑戦」からまた次の「夢」が生まれる・・・。これを繰り返すことで、深みのある器の大きな人物に育ってほしい。私たちはこのように考えて日々生徒と向き合っています。「夢」、「志」、そして「挑戦」にあふれた6年間を是非この開智日本橋学園で過ごしてみませんか。