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【1年IB】到達度を測るための表をつくってみよう!

 入学から5か月がたち、2学期が始まった1年生は、開智日本橋学園での国際バカロレア(IB)の学びに徐々に慣れてきたところです。IB教育の学習評価では、一人ひとりの学習到達度、つまり何ができるようになったかを測定し、学習者としてのさらなる成長のためのフィードバックを行っていきます。中学1年生から高校1年生までは主体的な学習者としての土台を形成する時期で、この4年間は生徒全員がIB教育のプログラムで学びます(Middle Years Program)。

 

 単元の総まとめの時期には、最終到達度を測るための学習評価が実施されます。定期テスト、レポート提出、プレゼン発表、作品制作、実技試験など、教科や学習内容の特性に応じて評価のアプローチは様々です。実施日の2週間以上前に到達度評価の規準が授業担当者から説明されます。生徒は、それぞれの学習課題の提出日に向けて、何がどの程度できるようになることが期待されているのかを教員と確認しながら学習を進めています。

 さて、先週の中学1年生の理科の授業では、エタノールを加熱したときの温度変化を測る実験を行い、データを自分たちで収集しました。「さっきまではずっと順調に温度が上がってきたのに、78℃で温度上昇が止まってしまった!」「ボコボコと泡が出ていた」と、実験室では実感を伴う学びを経験しています。

 

 今週は、自分たちで集めたデータをグラフで表す練習を行っています。データの傾向を適切に表すグラフになるよう、自分で改善点に気づけるようになってほしい、と教員は考えています。そこで、あるクラスでは到達度評価の表(ルーブリック)を作ることに挑戦しました。

 生徒たちは、グラフを描くための要素として下記の3つの観点に注目しています。
 i たて軸とよこ軸:見出し、単位、目盛りについて
 ii 測定値の記入について
 iii 近似直線・近似曲線の引き方について

 教員からのフィードバックをもらいながら、それぞれの観点について、何がどの程度できていたらよいのかを班で話し合った結果です。すばらしい(7点-8点)、よい(5点-6点)、ぎりぎり合格(3点-4点)、うーん(1点-2点)の4段階に分け、班のメンバーの知恵を合わせて言語化していました。この到達度評価の表(ルーブリック)と自分が描いたグラフを照らし合わせてみて、グラフの改善点は見つけられましたでしょうか。

 

 今週末からは学年の探究行事「磯のFW」がはじまります。理科で習ったグラフを描くスキルを効果的に使って、いい探究をしてきてくださいね!