教員研修

 7月19日、8月30日、31日の3日間に渡り、本校の探究型の学びをより充実させるための教員研修を行いました。この記事では、8月30日の研修内容から、一部抜粋してご紹介します。

 

 今回の研修のテーマは、学習単元の設計のしかたです。①生徒がモチベーション高く取り組める目標を設定すること、②生徒が目標を達成できたかを確認できる評価を計画すること、③学習内容と生徒に身につけてもらいたい学びのスキル(Approach to Learning, ATL)を明確に関連付けることを、段階を踏んで確認していきました。

 ①の目標設定の具体例です。1年生の1学期の英語の「Be動詞」の単元では、教員は以下のような目標を設定します。

「外国人」に対する「効果的」な「英語での」自己紹介(コミュニケーション)ができること

 このような目標を単元のはじめに生徒と共有します。すると生徒たちは、どういう要素を紹介したら外国人の相手が興味を持ってくれそうかを、自分で調べ、考え、英語で表現しようとします。

 また、②の評価の計画については、生徒の学習プロセスを支えるためには、普段の達成度のチェックや面談が重要であることを共有しました。小さなフィードバックを積み重ねることにより、生徒は大きなテスト・プレゼン発表・レポート提出等に向けて効果的に準備をすることができます。

単元の設計の一連の流れ
生徒の動機づけになる目標を設定
生徒の学習プロセスを支えるしくみ

 経験年数の異なる教員同士でペアを組み、それぞれの単元設計に対してのフィードバックを行いました。③の学びのスキルの例を紹介します。1年生の理科では毎週実験を行います。実験レポートを書くことを通して、「データを解釈し、合理的な結論を導き出す」思考スキルを伸ばしています。合わせて、毎週実験があるということは、締め切りを守る自己管理スキルを生徒が身に着けるよいチャンスでもあります。授業担当者は、「生徒が自分で期日を記録・管理できるよう、紙やICTを使った具体的な方法を生徒たちに教えていきたい」と話していました。

単元設計書を見直しています(理科)